投資に回す金額の計算とそれに付随する収支状況の整理など

はじめに

昨年後半からiDeCoも始めたことだしそろそろNISAも始めたい。そのために今の自分の収入でどれくらいを投資に回すべきか、あるいはどれくらい投資に回す余裕があるのか知りたい。

自分の収支整理

なにはともあれ、まずは自分の収支が今どうなってるのか把握したい。幸い普段から使い過ぎチェックの目的で家計簿アプリは使っていて、そのデータを出力させて整理すれば分析できそうだ。

ちなみにアプリはこちらを使わせていただいている。シンプルかつ必要十分な機能がそろっており使いやすい。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.komorebi.kakeibo&hl=jp&pli=1

出力したデータはこんな感じ。黒塗りのところは金額と具体的な購入物の名前。

カテゴリは細かくつけるのが面倒くさいので、以下の粒度でつけている。

  • 支出
    • 家賃など生活固定費
    • 食費、日用品
    • 娯楽
    • 医療費
  • 収入
    • 給料
    • 臨時収入(ボーナス、ポイント換金など)

これらを月単位とカテゴリ別で集計したい。エクセルでごちゃごちゃやってもいいが、今回はChatGPTくんにお願いして整理してもらった。



整理用のpythonコードを書いてもらうだけのつもりが実行まで自動でやってくれた。あとエラーが発生した場合の修正+再実行まで自動でやってくれた。なんだこれ楽すぎだろ。

整理されたcsvを少しだけ操作して一部のカテゴリを抜き出したものがこちら。

1, 2月はまだ家計簿をつけていなかったので3月からになってる。

生活固定費はだいたいほぼ一定だが、賃貸の更新費用がかかった10月だけ高くなっている。食費・日用品は40,000±5,000円くらいで安定している。娯楽はそれなりに振り幅が大きい。

月平均だと、

  • 家賃など生活固定費:128,780円
  • 食費・日用品:39,831円
  • 娯楽:118,947円

となっている。医療費は月ごとに変化が大きいので平均はとっていない。

このうち、生活固定費、食費・日用品に医療費ざっくり5,000円/月を加えたものを、必要最低生活費とすると173,611円、約18万円となった。要は18万円あれば今の家で同じような生活(金のかかる娯楽なし)を1ヶ月続けることができる。

だいたい収支のうち支出の内容はわかった。

次は収入だが、こっちは他順なので分析するほどのことはない。私の年収(ボーナス除く)は750万程度で手取りは47万/月になる。 よって生活必要最低費を除くと47-18 = 29万/月が余裕分となる。

どれくらい現金を持っておくべきなのか

投資額を考える前に、現金としてどれくらい貯金があれば不慮の自体に対応できるのかを考えておく。それもままならないなら投資してる場合ではないからが。

不慮の自体でお金がかかりそうかつ現実にありそうなのは

  • 失業
  • 病気

あたりか。この2つについてどれくらいお金がかかるか調べてみる。

失業した場合に何ヶ月耐えれるか

まずは失業した場合(≒収入がなくなった場合)に、どれくらいの貯金があればどれくらいの間生活できるのかを概観してみる。

今の生活費と娯楽費用をベースに表をつくってみた。表は、必要最低生活費だけのパターンと娯楽を適当な割合削ってみたパターンに対して、過ごせる月数と金額の関係を示している。

  • 100万貯金がある場合
    • 娯楽を0にすれば、5~6ヶ月
    • 娯楽を半分にすれば、4ヶ月
    • 娯楽を今の水準のままにすると、3ヶ月
  • 150万貯金がある場合
    • 娯楽を0にすれば、8ヶ月
    • 娯楽を半分にすれば、6ヶ月
    • 娯楽を今の水準のままにすると、5ヶ月

ということになる。また今の生活水準のまま1年間生きるには36万あればいいこともわかった。

病気療養にかかる費用

ここは色んなケースを想定するとめんどうなので、ざっくり世の中の相場を参考にさせてもらう。

この記事によると、

https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/colum/medical/011.html#:~:text=%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E5%85%A5%E9%99%A2%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%81%AE%E7%9B%B8%E5%A0%B4%E3%81%AF%EF%BC%9F,-%E7%94%9F%E5%91%BD%E4%BF%9D%E9%99%BA%E6%96%87%E5%8C%96

また、直近の入院時の、治療費や食事代、差額ベッド代、交通費、日用品などを含む自己負担費用(高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額)は次のとおりであり、平均額は19万8,000円です。[注2]

また、この自己負担費用の総額を入院日数で割った1日あたりの自己負担費用は次のとおりであり、平均2万700円となっています。[注2]

[注2]生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査《速報版》」

とのこと。食事代、日用品代込みとはいえ、

  • 1ヶ月入院すると:621,000
  • 2ヶ月入院すると:1,242,000

はかなりの出費だなぁ。

安全貯金額はどれくらいにするか

私の場合まぁ最悪親に頼ることもできるので、

  • 失業に対する貯金:3ヶ月無職(娯楽は今の半分で我慢)として72万
  • 病気に対する貯金:1ヶ月入院として62万

をあわせて134万、それにちょっとバッファをもって安全貯金額としては150万あればまぁ大丈夫そうだ。

※生活費と病気療養(入院)で食事・日用品代が二重カウントにはなってるがここでは気にしない

今でも150万の貯金はあるので、安全貯金額という観点だとこれから貯金にお金を回す必要はなさそうだ。

老後資金てどれくらい必要なのか、どれくらい投資すればそれを得れるのか

安全貯金額分はすでに貯金があるので、他に必要な資金といえば老後資金だろう。 ところが老後資金がどれくらい必要なのかわかっていないし、投資額と期間に対してどれくらいのリターンが期待できるのかの感覚も全くない。順番に調べていく。

老後資金はどれくらい必要か

私は税金収めているので65歳以降は年金をもらえるはずだ。

例によって細かい計算は面倒くさいのでこのサイトでシミュレーションさせてもらう。

https://www.smbc.co.jp/kojin/special/nenkin/simulation/simulation.html

[条件]

  • 24歳就業
  • 60歳退職
  • 現在年収700万

[65歳以降もらえる年金]

  • 18.5万/月

という結果になった。老後にどういう生活をしてるのか全く想像できないが、18.5万だとちょっと寂しいので、+10万/月を希望とする。

また、退職予定の60歳から、年金受給開始の65歳までの間のお金も必要だ。その間も同じ水準で18.5+10万/月が必要として話を進める。

さらに、私はそこまで長生きしそうだが適当に90歳になる前に死ぬと仮定する。

  • 60~64歳の5年間で必要なお金(28.5万/月):1,710万

  • 65~89歳の25年間で必要な+10万/月分:3,000万

よって、老後資金としては4,710万が必要そうだ。

どれくらい投資すれば老後資金を得られるか

老後資金として4,710万必要なことがわかった。今度はそれを得るためにどれくらい投資が必要かを計算する。

楽天証券のページでシミュレーションさせてもらった。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/compare.html

[条件]

  • 最終積立金額
  • 積立期間32年(私が60歳で退職するまでの期間)

[必要積立額]

  • リターン3%想定:73,202円/月

  • リターン5%想定:49,853円/月

  • リターン7%想定:32,974円/月

リターンは安全をとって3%想定とすると、約73,000円/月 = 876,000円/年を投資に回せば良さそうだ。

仮にリターンがもっと高かった場合は早めに退職すればいい。リターンがもっと低かった場合はどうしようもない。

結局どれくらいを投資にまわすのか

ここまで調べた情報を整理すると、こんな感じだ。

  • 収入47万/月、生活必要最低費18万/月(余裕29万/月)。
  • 安全貯金額150万。この額はすでに貯まっている。
  • 老後必要資金のための必要投資額7.3万/月。

月の余裕分29万のうち7.3万を投資にまわしても21.3万余る。娯楽の12万を引いても9.3万余る。

割りと自分は余裕のある生活を送っていることがわかった。

なので、最低7.3万でよいが多めにとって、投資額は10万/月とする。

(本題から脱線)どれくらいを娯楽に使うか

投資額を10万/月とすると、必要最低生活費18万/月と合わせて28万/月は固定ででていく。それでも47-28 = 19万/月があまるがこれを自由に使っていいことにはしたくない。

使える額にある程度制約があったほうが購入するモノを厳選する癖がつくし、それに付随してモノを見極めるセンスや、金を使わずうまく楽しむスキルも身につく。

現状の12万/月でも結構いらないものを買っちゃってる感はあるので、10万/月を娯楽の基本上限として当分生活してみることとする。

余ったお金は貯めておいて車や旅行などデカい買い物にでも使おうかな。

おわりに

色々調べて考えた結果「10万/月投資にまわす」という結論を得られた。

またその過程で自分の収支状況や、安全貯金額、老後必要資金などについて知る・考えることができてよかった。

数字で自分に関する情報を把握しておくと安心だし自信をもって生活ができる。

今回の計算では、年収や生活状況の変動は想定してないが、それはまぁそういうことが起きたときにまた計算しよう。